猫まち

山崎るり子・みじか詩

   作品

ある朝花柄の座布団の上にさ

魂の抜けた猫のかたちがあったのさ

絵師は猫の形を抱いてさ泣いてさ

それから今までで一番すごい魂の入った猫の絵を

描いたんだとさ