ミイヤ(せいくん5)
せいくんは大人になって靴屋の職人になった
言われたとおりに黙々と皮をなめした
仕事帰り 川沿いの草はらに向かって
せいくんはミイヤを呼ぶ
「メエア メエア」
夕方の風が草を渡ってやってくる
せいくんの耳にははっきりとミイヤの声が聞こえる
せいくんはいつも長い間 川沿いの道に立っている
せいくんは大人になって靴屋の職人になった
言われたとおりに黙々と皮をなめした
仕事帰り 川沿いの草はらに向かって
せいくんはミイヤを呼ぶ
「メエア メエア」
夕方の風が草を渡ってやってくる
せいくんの耳にははっきりとミイヤの声が聞こえる
せいくんはいつも長い間 川沿いの道に立っている