猫まち

山崎るり子・みじか詩

山姥

「寝てばかりいねで山鳥百羽捕って来せねば食ってしまうど」

と山姥が言った

猫は出ていきメス猫つれて戻ってきて言った

「子ができてその子が捕ってくる また次の子が捕ってくる 百羽になるまで長生きしろや」

山姥は仕方なく二匹の猫を飼っている