猫まち

山崎るり子・みじか詩

   透明猫 5

私もいつか透明になったら

夜の穴の入口で震えている人の側に行きます

そこにただ居ることで私は猫の気配を纏うのです

ミス・クラベルは今年最後の月に

スリッパを新しくした